鍼灸での経絡治療
- 立てないほど生理痛がきつい
- 布団に入ってからなかなか寝付けない
- 頻繁に頭痛を起こす
- いつもイライラする
- 手先、足先の冷えがツライ
上記の症状でお悩みの方、その他いろいろな症状に対して経絡治療は対象になります。
経絡治療っていったい何?
経絡治療とは全身を流れる気の道である経絡に鍼を施し気の流れを調節する治療です。
経絡には様々な関所がありその関所がいわいるツボに当たります。
気の流れは東洋医学度独特の診断法である脈診、舌診といった方法で診断します。
気ってどんな働きがあるの?
気の働きには以下のようなものがあります。
①推動作用・・・血液を先導する働き。気の流れが良くなるとそれに引っ張られるように
血流も良くなります。
②防衛作用・・・血液に入ろうとする菌やウイルスを退治してくれます。
つまり免疫力が上がります。
③保温作用・・・体温を外に逃がさない働きがあります。
④固摂作用・・・血液が体外に漏れないようにする働きがあります
経絡って身体のどこにあるの?
全身を流れる気の道である経絡は臓腑と体表を結ぶ道です。
経絡上にあるツボを介して人体各所の臓器が侵されるのですが、
ツボに鍼を施すことにより臓器の変調を調節することも可能にまります。
ここで代表的な経絡の流れを紹介します。
①手の太陰肺経・・・中焦(お腹の真ん中)→大腸→肺→胃から体表→
腕の手のひら側・親指側→親指
②手の陽明大腸経・・・手の人差し指→腕の手の甲側・親指側→肩→肺→大腸
肩→のど→口→鼻
③足の陽明胃経・・・鼻→口→顔面→のど→胃
のど→胸腹部→脚前面外側→足第2指
④足の太陰脾経・・・足親指→脚の内側→腹部→脾・胃→心
腹部→胸部
⑤手の少陰心経・・・心→小腸→目
心→脇の下→腕の手のひら側・小指側→小指
⑥手の太陽小腸経・・・小指→腕の手の甲側・小指側→肩→心→小腸
肩→耳・目
⑦足の太陽膀胱経・・・目→額→頭→うなじ→背中→腎・膀胱
背中→脚後面→足小指
⑧足の少陰腎経・・・足小指→足底→脚内側→会陰→腎・膀胱→肺・心
会陰→腹部→胸部
⑨手の厥陰心包経・・・胸→三焦(お腹全体)
胸→脇→腋の下→腕の手のひら側中央→中指
⑩手の少陽三焦経・・・薬指→腕の手の甲側中央→肩→心包・三焦(お腹全体)
肩→耳・目
⑪足の少陽胆経・・・目→側頭部→首→肩→肝・胆
肩→胸部→腹部→脚外側面→脚第4指
⑫足の厥陰肝経・・・足小指→脚内側面→下腹部→肝・胆→肺→目・頭頂部
下腹部→胸部
人体は血管や神経が繋がっているのと同じように、経絡は上記のように網の目のように全身に張り巡らされています。
気や血液はその経絡を順にめぐっています。
経絡治療では脈診、舌診を行いどこの経絡の気の流れが滞っているか、気が不足しているかを判断し鍼を施していきます。