左首の痛みと左腕の痺れ (40代男性 寝屋川市在住)

2020年04月8日

出張で新幹線で長時間同一姿勢で座っていたため左首が痛くなった。

治るかなぁと思っていたがだんだんひどくなり左の腕にまでしびれが及んだので来院されたとのことです。

・検査所見

首を右側屈、右回旋すると痛みが生じ、この姿勢から首を伸展(目線を天井に向ける姿勢)すると左腕に強いしびれが出現。

また左肩関節を外転させていくと60度から90度の間で左橈骨動脈の拍動が消失。

・治療計画

上記検査所見から長時間の同一姿勢が原因となる胸郭出口症候群の1つである過外転症候群と判断し治療を行う。

・施術内容

初回

首の動きを出すために過緊張を起こしていた胸鎖乳突筋、板状筋、僧帽筋を中心に筋肉をほぐしました。ほぐした後、各筋肉間の癒着を剥がすために筋間リリースを行いました。

2回目

施術後、首の動きは少し楽になったとの感想はいただくも、痛みだるさはまだあるとの事でした。ここで過外転症候群の原因にもなっている小胸筋の筋緊張を緩めることにしました。

小胸筋の緊張が緩和されると、左肩関節外転時の左橈骨動脈の拍動が少しずつ感じるようになりました。

3回目以降

施術を繰り返すごとに調子が良くなり仕事もはかどるようになったと嬉しい感想をいただけるようになりました。

計5回の施術で症状が取れたと言うことで治療は完治としました。

・考察

この症例では原因となっていた過外転症候群をいち早く判断できたことが症状の改善につながったと考える。

原因を解明できたのも患者様との問診がしっかりできたからだと考える。

この症例で分かった事は問診により患者様の病態を把握することがより良好な施術を行えることがわかった症例でした。